情報処理安全確保支援士ドットコムの掲示板を見ると、
試験日(2019/4/21)以降に午後Ⅱは問1が難しく、
選択して失敗したという意見が多いと感じます。(私の主観)

しかし、私自身としては「本当に難しいのか？」と疑問に感じています。
そこで、IPAが公開した午後Ⅱ問1の問題と解答を見比べて、
私なりに精査してみました。


[解釈]
★設問1
  問題文より答えがわかる問題となっている。
  文書を読み、図1のネットワーク構成図と表1~3の情報を整理すれば解くのは難しくない。

★設問2
  知識問題であるため難しい。
  文中のヒントとして、[感染経路の調査]にマルウェアの特定が困難だったことが記載されている。
  難しい問題ではあるが、
  H29春情報処理安全確保支援士の午後Ⅱ 問1のマルウェアの解析問題を理解していれば、
  マルウェア自身で感染の痕跡を消したり、暗号化処理をすることを知識として知っているはず。

★設問3
  知識問題であるが基礎知識である。
  無線LAN通信にてMACアドレス等の宛先情報は、暗号化できず傍受も容易である。
  また、MACアドレスは簡単に偽装できる。
  上記のことから解くのは難しくない。

★設問4
  (1)の問題はネットワークの知識が必要のため難しい。
  (2)は図3を見て、答えがわかる問題となっている。

★設問5
  (1)HTTP通信の内容をプロキシサーバが見れるかという話のため、簡単な問題である。
  (2)URLの話であり、関係する用語を選択肢から選ぶ簡単な問題である。
  (3)問題文から答えを探す問題であり、簡単である。
    ・P.6のW主任が「攻撃者は不正なW-APを設置し...」と発言
    ・P.2から3の文中に存在するメール送信に関する部分

★設問6
  各問題はそれぞれ知識が必要なため難しい。
  しかし、H28春セキュリティスペシャリスト午後Ⅰ 問3でサーバ証明書を扱った問題を理解していれば、
  全く分からないということはない。


上記の解釈から、
難しい問題と簡単な問題がバランスよく存在し、
必ずしも難度が高い問題とは言えないと考えます。

午後Ⅱ問1を選択して失敗したと感じる皆様は、
どのような点で失敗したと感じたのでしょうか？

後学のために意見を頂ければ思います。

回答するのにつかみどころのない問題や、受験者を迷わせるガセ情報(FW1のFTP、工場の存在など)は多かったように感じます。
同時に採点で近いこと書いてれば○になるよう、かなり甘めの配慮がされていたと思われます。

個人的にはその問題が受験者にとって馴染みのある問題かどうかによると思います。
勉強度合や業務環境により、試験は学んだことしか答えられません。

一般的に受験生にしてみれば、問１は問い方が雑で、かなり答えが散見したのでは？
問２との難易度差はかなりあったと思います。

＞毒なすびさん
貴重なご意見ありがとうございます。
仰る通り設問2辺りはかなり漠然とした問になっていますね。
問題文を見ても、解答例のような記述をすることは難しそうです。

＞ささにしきさん
今回の午後Ⅱ 問1のどこが具体的に難しかったのを分析して、
今後に生かすことに意味があると思っています。
試験は学んだことしか答えられないという意見はごもっともですが、
初見の問題(技術)は問題文に詳細な説明が書いてあったりと
基礎知識の範囲で解けるようになっています。
（IPAの講評でもたびたび書かれています。）
一般論は不要であり、この問題のつまずきポイントについて具体的な意見が欲しいです。

＞素人さん
貴重なご意見ありがとうございます。
仰る通り漠然とした問題があったことは事実ですね。
解答しにくい問題があります。
しかし、問1では設問5(3)のように、「二つを挙げよ」といった文中から答えを抜粋するサービス問題もありました。
難易度的には問2のほうが易しかったと思うのですが、問1を選択したから失敗したという意見が出るほど問1が難しいのか？と疑問に思った次第です。

IPAの講評が公開されていない段階ですが、
次回に活かせるように問題の分析をしたいと考えている状況です。

普段からNWいじってる人かるすると問1の方が馴染みがあり、答えやすかったかもしれませんね。私もそうでした。
問2は～性と答えさせる穴埋め問題が最初に目につき、答えられる気がしなかったのでパスしました。
問題の難易度もあるかもしれませんが、自分が得意がどうかの方がよほど重要ということでしょうね。