令和6年秋期試験問題 午前Ⅰ 問23
問23解説へ
経済産業省が取りまとめた"デジタル経営改革のための評価指標(DX推進指標)"によれば,DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標において,"ITシステムに求められる要素"について経営者が確認すべき事項はどれか。
- ITシステムの全体設計や協働できるベンダーの選定などを行える人材を育成・確保できているか。
- 環境変化に迅速に対応し,求められるデリバリースピードに対応できるITシステムとなっているか
- データ処理において,リアルタイム性よりも,ビッグデータの蓄積と事後の分析が重視されているか
- データを迅速に活用するために,全体最適よりも,個別最適を志向したITシステムとなっているか。
正解 イ問題へ
分野 :ストラテジ系
中分類:システム戦略
小分類:情報システム戦略
中分類:システム戦略
小分類:情報システム戦略
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解説
DX推進指標は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の変革を後押しすることを目的とし、ビジネスのアクションに繋がるための気付きの機会を提供するものとして経済産業省によって策定されたものです。項目ごとにレベル0~5の成熟度が設定されており、各企業が簡易な自己診断を行うことが可能となっています。
本指標では、"ITシステムに求められる要素"として以下の3つの事項を規定しています。
本指標では、"ITシステムに求められる要素"として以下の3つの事項を規定しています。
- データ活用
- データを、リアルタイム等使いたい形で使えるITシステムとなっているか
- スピード・アジリティ
- 環境変化に迅速に対応し、求められるデリバリースピードに対応できるITシステムとなっているか
- 全社最適
- 部門を超えてデータを活用し、バリューチェーンワイドで顧客視点での価値創出ができるよう、システム間を連携させるなどにより、全社最適を踏まえたITシステムとなっているか
- "ITシステムに求められる要素"ではありません。ベンダーに丸投げせず、ITシステムの全体設計、システム連携基盤の企画や要求定義を自ら行い、パートナーとして協創できるベンダーを選別できる人材を確保できているかどうかは、"ガバナンス・体制について求められる要素"です。
- 正しい。環境変化に迅速に対応し、求められるデリバリースピードに対応できるITシステムとなっているかどうかが評価指標となっています。
- データをリアルタイムで利用できるITシステムになっているかどうかが評価指標となっています。
- 個別最適するのではなく、全社最適を踏まえたITシステムになっているかどうかが評価指標となっています。
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