平成22年秋期試験問題 午前Ⅰ 問6
問6解説へ
ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下のシステムにおいて,ページサイズを半分にしたときに予想されるものはどれか。ここで,このシステムは主記憶が不足しがちで,多重度やスループットなどはシステム性能の限界で運用しているものとする。
- ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバーヘッドが減少する。
- ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
- ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
- ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。
正解 ウ問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
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解説
ページングは、主記憶を効率よく管理することを目的とした仮想記憶の管理方式で、仮想アドレス空間と主記憶を「ページ」という固定長の区画に分割し、ページ単位でアドレス変換を行います。
各ページは固定長なので、ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下ということは、現状はページ内の半分以上の領域が使われていないことを示しています。プログラムの大きさに合わせてページサイズを半分にすれば、この空き領域を有効に使うことができるので、主記憶の利用率が上がり主記憶不足の緩和に繋がります。
各ページは固定長なので、ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下ということは、現状はページ内の半分以上の領域が使われていないことを示しています。プログラムの大きさに合わせてページサイズを半分にすれば、この空き領域を有効に使うことができるので、主記憶の利用率が上がり主記憶不足の緩和に繋がります。
- ページサイズが小さくなるとページ総数が増加するので、システムのオーバーヘッドは増加します。
- ほとんどのプログラムはページサイズの半分以下なので、大半は1つのページ内に収まります。使うページ数が同じということは置換えの頻度も同じなので、システム性能への影響は小さいと考えられます。
- 正しい。ページ内の空き領域が減るので、主記憶の利用率が向上して主記憶不足が緩和されます。
- ほとんどのプログラムは1ページ内に収まるので、ページイン・ページアウト回数がそれほど増加することはありません。よって、システム性能への影響は小さいと考えられます。
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