平成28年秋期試験問題 午前Ⅰ 問14
問14解説へ
アクセス制御に用いる認証デバイスの特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- USBメモリにデジタル証明書を組み込み,認証デバイスとする場合は,利用するPCのMACアドレスを組み込む必要がある。
- 成人には虹(こう)彩の経年変化がなく,虹彩認証では,認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。
- 静電容量方式の指紋認証デバイスでは,LED照明を設置した室内において正常に認証できなくなる可能性がある。
- 認証に利用する接触型ICカードは,カード内のコイルの誘導起電力を利用している。
正解 イ問題へ
分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
広告
解説
- デジタル証明書が格納されたUSBメモリは、それ自体が鍵の役割を果たします。このためMACアドレスを組み込まなくても、USBメモリを挿し込みさえすればどのPCでも認証を受けられます。
- 正しい。虹彩認証は、眼球の特徴で本人認証を行うバイオメトリクス認証技術です。虹彩とは、眼球の黒目部分、瞳孔の外側にある円状の部分のことで、その部分のしわのパターンが個人ごとに異なることを認証に利用しています。
虹彩認証の精度はメガネやコンタクトレンズを着用してもほとんど低下しません。年を経ると変化する顔や声と異なり、一度登録した虹彩パターンは生涯にわたって利用可能です。 - 認証デバイスに直に触れて指紋を読み取るため、室内の明るさは問題になりません。光源が認証精度に影響するのは顔認証や虹彩認証です。
- 非接触型ICカードの説明です。接触型ICカードは、読み取り機に挿入した際に表面の金メッキの端子部分から外部電源が供給される仕組みになっています。これに対して非接触型ICカードは、読取り機の磁界を通過する際の誘導起電力を利用しています。
広告