平成28年秋期試験問題 午前Ⅰ 問4
問4解説へ
メモリインターリーブの目的として,適切なものはどれか。
- 同一のバンクに連続してアクセスしたとき,アクセス時間を短くする。
- 同一のバンクの連続したアドレスにアクセスしたとき,キャッシュミス発生時のアクセス時間を短くする。
- 一つのバンクが故障しても,システムが停止しないようにする。
- 複数のバンクに割り振った連続したアドレスにアクセスしたとき,アクセス時間を短くする。
正解 エ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:コンピュータ構成要素
小分類:メモリ
中分類:コンピュータ構成要素
小分類:メモリ
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解説
メモリインターリーブは、物理上はひとつである主記憶領域を、同時アクセス可能な複数の論理的な領域(バンク)に分け、それぞれのバンクに対してデータの読み書きを並列で行うことにより、メモリアクセスの高速化を図る技術です。メモリインターリーブでは、奇数アドレスはバンク1、偶数アドレスはバンク2というように、連続したアドレスを複数のバンクに割り振っていきます。通常は、連続するアドレスに次々とアクセスされることが多いため、見かけ上並列アクセスしているようになり、実効アクセス時間が短くなります。「主記憶に並列アクセス」ときたらメモリインターリーブです。
したがって「エ」が正解です。
したがって「エ」が正解です。
- 同一のバンクにアクセスしているだけでは、バンクを分けていないときと変わりません。メモリアクセス速度の向上が期待できるのは、複数のバンクに並列アクセスしたときです。
- 「ア」と同じ理由で誤りです。
- データが冗長化されている訳ではないため、1つのバンクが故障すればシステム障害になります。
- 正しい。メモリインターリーブでは、複数のバンクに割り振った連続したアドレスにアクセスしたときに並列アクセスの効果が生じます。
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