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情報処理安全確保支援士令和3年秋期 午前Ⅰ 問11
問11
IPv4ネットワークにおいて,あるホストが属するサブネットのブロードキャストアドレスを,そのホストのIPアドレスとサブネットマスクから計算する方法として,適切なものはどれか。ここで,論理和,論理積はビットごとの演算とする。
- IPアドレスの各ビットを反転したものとサブネットマスクとの論理積を取る。
- IPアドレスの各ビットを反転したものとサブネットマスクとの論理和を取る。
- サブネットマスクの各ビットを反転したものとIPアドレスとの論理積を取る。
- サブネットマスクの各ビットを反転したものとIPアドレスとの論理和を取る。
- [出典]
- 応用情報技術者
令和3年秋期 問35と同題
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » 通信プロトコル
正解
エ
解説
ブロードキャストアドレスは、あるネットワーク内のすべての端末に同じ内容を送信する(ブロードキャストする)ときに使われる特別な宛先アドレスで、ホストアドレス部のビットを全て"1"にしたアドレスです。IPアドレスからブロードキャストアドレスを得るには、サブネットマスクでビットが"1"になっている部分(ネットワーク部)にはホストのIPアドレスをそのまま使い、サブネットマスクのビットが"0"になっている部分(ホストアドレス部)のビットは全て"1"にします。
サブネットマスクをビット反転すると、ネットワーク部のビットが"0"、ホストアドレス部のビットが"1"になったビット列となります。これと対象IPアドレスを論理和(OR)演算すると、ネットワーク部は元のIPアドレスのビットそのまま、ホストアドレス部は全て"1"になったビット列(ブロードキャストアドレス)を得ることができます。したがって「エ」の計算方法が適切です。
なお、「ウ」はIPアドレスからホストアドレス部を得るための演算です。
サブネットマスクをビット反転すると、ネットワーク部のビットが"0"、ホストアドレス部のビットが"1"になったビット列となります。これと対象IPアドレスを論理和(OR)演算すると、ネットワーク部は元のIPアドレスのビットそのまま、ホストアドレス部は全て"1"になったビット列(ブロードキャストアドレス)を得ることができます。したがって「エ」の計算方法が適切です。
なお、「ウ」はIPアドレスからホストアドレス部を得るための演算です。