情報処理安全確保支援士試験対策で定評のある書籍を紹介しています。例年、参考書は年1回、問題集は春期版と秋期版の2回の改訂が行われています。
情報処理安全確保支援士 おすすめ参考書・問題集
※最終更新日:2024年11月6日
これまで応用情報技術者試験や他の高度試験を受験してきた方であれば、自分に合う参考書や学習スタイルというものが確立しているのでそちらで対策するのがいいと思います。しかし、どの参考書を使うかがまだ決定していないのであれば、情報処理安全確保支援士試験対策で定番とされる以下の書籍を検討してみてはいかがでしょうか。
1.基本テキスト
現在、情報処理安全確保支援士試験向け基本テキストでは、次に挙げる書籍が代表的な存在です。
- 情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2025年版
- 徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書 令和7年度
- パーフェクトマスター 情報処理安全確保支援士 2025年度版
- ゼロからスタート! 教育系YouTuberまさるの情報処理安全確保支援士1冊目の教科書
特に多くの受験者が手に取るのが翔泳社の「情報処理教科書シリーズ」です。(管理人もこの書籍を基本書として使用しました)
人気の理由はいくつかあるのですが、特筆すべき点は「セキュリティとは…」に始まり、ISMSなどの管理面、暗号技術やネットワークセキュリティ技術、さらに法務関係に至るまでの「情報セキュリティスペシャリスト試験」の全範囲を網羅する情報量の豊富さではないでしょうか。
手に取ると他の書籍と比較して分厚くボリューム感がありますが、内容は体系的にまとめられていて、読みやすい文体で図も豊富であるために意外と難なく読み進めることができます。参考書は、問題演習で分からない問題にぶつかったときに確認するために使用するので情報量が多いに越したことはありませんよね。
さらに著者である「上原 孝之」氏は、システム監査技術者やテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)、情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリストなどに合格済みで情報処理技術者試験を熟知しているだけでなく、セキュリティ関連の著書も執筆されているセキュリティに関するエキスパートです。このこともこの参考書が「上原本」と呼ばれ人気がある理由なのではないでしょうか。
2.午後試験対策テキスト
上記の参考書は午前・午後をカバーする基本テキストになりますが、問題演習を中心として知識を習得していくタイプの参考書もあります。これらの書籍は知識を網羅したり問題を解説するだけでなく、午後問題を解くときの心構えや攻略法・記述問題のコツなどを独自に収録していることが多いので有用です。
- 2025 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策
- うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集
- セキュリティ技術の教科書 第3版
- 要点早わかり情報処理安全確保支援士ポケット攻略本
どれも定評のあるテキストですが、特におすすめしたいのは通称「ポケスタ」の名前で人気がある「ポケットスタディ情報処理安全確保支援士」です。企業SE向けの"現役合格対策プロ講師"である著者「村山 直紀」氏が執筆された参考書であり、本の冒頭で「合格への最短距離を提供する参考書」と銘打ってあるだけあって試験合格のためのエッセンスが満載な本です。試験範囲全部を体系的に学ぶには適していませんが、一度基本テキストを完読した後や、受験が2度目以降の場合、実務経験がある方にはこの本が"午後試験突破への特効薬"となる可能性があります。
得点の取りこぼしを防ぐための重要なポイントを「鉄則」「要暗記」としてピックアップするなど、出題者とのシンクロ率を高めるための「記述試験のツボ」を短期間で効率よく学習できるような構成になっています。本のサイズも小さい(18×12.8×2.2cm)ため、通勤・通学などのスキマ時間に学習する教材としても適しています。
3.過去問題集
- 2025春 情報処理安全確保支援士 総仕上げ問題集
- 情報処理安全確保支援士午後問題徹底解説
- 支援士R5 春期・秋期 -情報処理安全確保支援士の最も詳しい過去問解説
- 支援士R4[春期・秋期] -情報処理安全確保支援士の最も詳しい過去問解説
4.関連技術をさらに知るための副読本
さらにセキュリティ関連技術への理解を深め、午後試験の対策を万全にするために以下の副読本を利用する方もいるようです。これらの本は試験対策だけで考えれば遠回りかも知れませんが、自分の成長の糧になるという意味ではとても勉強になります。
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
- 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版
- 情報セキュリティ白書2023(IPA)
- 図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書