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情報処理安全確保支援士令和3年秋期 午前Ⅱ 問8
問8
X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- PKIの利用者のWebブラウザは,認証局の公開鍵がWebブラウザに組み込まれていれば,CRLを参照しなくてもよい。
- RFC 5280では,認証局は,発行したデジタル証明書のうち失効したものについては,シリアル番号を失効後1年間CRLに記載するよう義務付けている。
- 認証局は,発行した全てのデジタル証明書の有効期限をCRLに記載する。
- 認証局は,有効期限内のデジタル証明書のシリアル番号をCRLに登録することがある。
- [出題歴]
- 安全確保支援士 R1秋期 問6
- 安全確保支援士 R6春期 問6
- 情報セキュリティ H23特別 問6
- 情報セキュリティ H27春期 問6
- 情報セキュリティ H28秋期 問7
- 安全確保支援士 H30春期 問8
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
エ
解説
X.509は、ITU-Tが1988年に勧告したデジタル証明書及びCRLの標準仕様で、ISO/IEC 9594-8として国際規格化されています。CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)は、秘密鍵の漏洩・紛失、証明書の被発行者の規則違反などの理由で、公開鍵基盤(PKI)において失効した公開鍵証明書のシリアル番号のリストです。
- ブラウザに組み込まれている公開鍵の有効性を検証するためにはCRLを参照しなくてはなりません。
- CRLでの公開期限は失効状態になったデジタル証明書の有効期限が切れるまでです。RFC 5280によれば「CRLのエントリは、失効した証明書の有効期間を超えて定期的に発行されるCRLに記載されるまで、CRLから削除してはならない」とあります。
- CRLはデジタル証明書の有効期限を記述するものではありません。
- 正しい。名前の変更、被認証者と認証機関との関係の変更、秘密鍵の危殆化や漏えいなどの理由で認証の役に立たなくなった証明書は、無効化するために有効期限内であってもCRLに登録されます。