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情報セキュリティスペシャリスト平成23年特別 午前Ⅱ 問4
問4
暗号アルゴリズムの危殆(たい)化を説明したものはどれか。
- 外国の輸出規制によって十分な強度をもつ暗号アルゴリズムを実装した製品が利用できなくなること
- 鍵の不適切な管理によって,鍵が漏えいする危険性が増すこと
- 計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能となり,暗号の安全性が低下すること
- 最高性能のコンピュータを用い,膨大な時間やコストを掛けて暗号強度をより確実なものとすること
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
ウ
解説
素因数分解問題を応用したRSAや離散対数問題を応用したエルガマル暗号など、解読に膨大な量の計算が必要になることを安全性の根拠にしている暗号アルゴリズムが多くなっています。
暗号アルゴリズムの危殆化とは、技術の進歩によってコンピュータの計算性能が高まり、解読に要する計算を現実的な時間で行うことができる可能性が生じることで暗号アルゴリズムの安全性が低下してしまう状況をいいます。実際に2010年には、
したがって適切な記述は「計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能となり,暗号の安全性が低下すること」となります。
暗号アルゴリズムの危殆化とは、技術の進歩によってコンピュータの計算性能が高まり、解読に要する計算を現実的な時間で行うことができる可能性が生じることで暗号アルゴリズムの安全性が低下してしまう状況をいいます。実際に2010年には、
- 2-key Triple DES
- 鍵長1,024ビットのRSA
- 鍵長1,024ビットのDSA
- 鍵長160ビットのECDSA
- ハッシュ関数 SHA-1
したがって適切な記述は「計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能となり,暗号の安全性が低下すること」となります。