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情報セキュリティスペシャリスト平成27年秋期 午前Ⅱ 問2
問2
特定の認証局が発行したCRLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
- CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書と失効した日時の対応が提示される。
- CRLは,鍵の漏えい,破棄申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
- 有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
- [出題歴]
- 情報セキュリティ H24秋期 問1
- 情報セキュリティ H26春期 問1
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
イ
解説
CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)は、有効期限内であるにもかかわらず、秘密鍵の漏えい、紛失、証明書の被発行者の規則違反などの理由により安全性が担保されなくなったために、失効となったデジタル証明書の一覧表です。CRLには、失効した証明書のシリアル番号、失効日時、失効事由などが登録されています。
デジタル証明書の提示を受けたブラウザ等のクライアントは、CRLを参照し、そのデジタル証明書が登録されていた場合にはブロックする仕組みになっています。
デジタル証明書の提示を受けたブラウザ等のクライアントは、CRLを参照し、そのデジタル証明書が登録されていた場合にはブロックする仕組みになっています。
- CRLに登録されるのはシリアル番号、失効日時、失効事由などです。秘密鍵そのものの情報が登録されているわけではありません。
- 正しい。CRLには、有効期限内に失効したデジタル証明書のシリアル番号と失効日時の対応が登録されます
- デジタル証明書の有効性をリアルタイムで問い合わせる手順を定めたOCSP(Online Certificate Status Protocol)に関する記述です。
- CRLに登録されるのは、有効期限が満了していないのに失効した証明書です。有効期限切れで失効したデジタル証明書は、無効であることが明らかなのでCRLに登録されることはありません。また、CRLに登録された証明書も当初の有効期限が過ぎればCRLから抹消されます。