情報処理安全確保支援士(情報セキュリティスペシャリスト) 試験情報＆徹底解説

回答が、公開ディレクトリとありますが、問題文中には、
directory＝webapps/root
ともあるので、webapps/rootも正解なのかなと思ったのですが、なぜこれが正解でないのかご教授頂きたいです。

問題
https://www.sc-siken.com/pdf/27_aki/pm1_1.pdf

解答
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt8000000gxj0-att/2015h27a_sc_pm1_ans.pdf

上記問題と解答です。

>webapps/rootも正解なのかなと思ったのですが、なぜこれが正解でないのか
>ご教授頂きたいです。
この解説は若干想像を含みます。
結論から言うと、採点時は「webapps/ROOT」も得点となる可能性は大きいです。
しかし、ある程度の条件はつきます。

設問2は「15字以内で答えなさい」とあります。
IPAの正答は「公開ディレクトリ」で8文字でした。
「webapps/ROOT」は12文字です。
両方とも15文字以内に収まります。

もし、IPAが「公開ディレクトリ」のみしか解答としない場合は、
設問2は「10字以内で答えなさい」と問うと想定されます。

ここから考えられることは
・最初は、設問2は「10字以内で答えなさい」であった
・設問推敲の段階で「webapps/ROOT」も「公開ディレクトリ」には劣るが
  解釈の範囲内であると判断された
・そのため、設問2を「15字以内で答えなさい」に変更した
  しかし、IPAの理想解は日本語の文章的に「公開ディレクトリ」であり、
  「webapps/ROOT」は推奨ではないが許容範囲内と判断した
です。

IPAは日本語に非常に神経質です。
今回も「ファイルが【公開ディレクトリ】に作成されます。」という文章を
日本語として、一番正しいと判断したのでしょう。

もし、「webapps/ROOT」を解答とするのであれば、[ A ]の前後の文章は
「ファイルが【webapps/ROOT】『ディレクトリ』に作成されます。」という
ように[ A ]の後ろに『ディレクトリ』などという文言を添えると考えられます。

「ファイルが【webapps/ROOT】に作成されます。」のように、
「webapps/ROOT」を裸で配置するのはIPAの望む日本語からは感覚的に
外れているように感じます。

丁寧な解説をいただきありがとうございます。
日本語として正しいかどうか、という観点で行くと、ディレクトリの場所を示す記載よりも、「ディレクトリ」という言葉そのものを記載するのが最も正しいとIPAは判断しているのではないか、と理解しました。

日本語として何が正しいとされているのかというところ、模範解答と確認をしながら勉強を進めます。

部分点つまり部分的な不正解になる可能性があると思います。
絶対パス指定ならディレクトリを特定できますが、相対パス指定では基点が指定されていなければディレクトリを特定できません。